ジェフ・ゴールドスミス日記

ファッションとグルメ以外のこと。

マギーズ・ファーム野茂

The Willard / “Sabrina / Swingin’ Shanghai”(2017)

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…と、いうわけでウイラードのライヴ会場で販売した新しいシングル。

両A面的な打ち出しになってて『Sabrina』の方は、オープン・チューニングのスライド・ギターがクソかっけえな!まだ演奏する準備が出来ていないらしく、先日のライヴで(2曲とも)披露されなかったわけだが、生演奏だとスライドとフィンガリングの切り替えってギター1人で出来んのかな?音源を聴いてる限り切り替えられるようなブレイクがない。っつうか、スライドの方はオープンだからチューニングが違うか。スライドといえば、昔の『Reptile House Blues』はスライド使ってて、ライヴでもやってたな。これはどうなるんだろう?

 

続く、銅鑼の音で始まる『Swingin’ Shanghai』は、上海が舞台とあって、中国とカントリー・ミュージックの合体みたいな、今までにない曲調だった。チャイナ・テイストってなかったよね?天安門事件に触発された『Chinese Trick』は、中国がテーマだけど曲調はまったく関係なかったし。で、『Swingin’ Shanghai』で鳴ってるのはフィドルで、二胡は入ってない。でもそれっぽいリフで、チャイナ感を演出してる。アルバム『Romancer』って、ロンドンだったり、ラスベガス・ストリップだったり、実際の地名が出てきて、地名がなくてもオーロラが見えるのは北欧のどこら辺かなとか、そんなアルバムだったので、この曲は同時期に構想されながらもコンセプト上、収録はされなかったけど、シングルで日の目を見て、アルバムの世界観を旅する中、もう一つのストーリーとして楽しめる感じがするなあ。ネオンきらめくラスベガス・ストリップをキャデラックで流すのと、戦前の上海だから、時代は違うんだけどね。

マギーズ・ファーム野茂

2017/12/16 The Willard / Marching towards their holly place “Shinjuku” to celebrate 35th Anniv.@Shinjuku BLAZE

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…と、いうわけでウイラードのライヴを観た。35周年!

周年ごとに渋谷O-EAST、恵比寿LIQUIDROOM、またLIQUIDROOMときて、今回は新宿のBLAZE。間違っていつもの渋谷行かないように、電車ん中でずっと緊張してたぜ。俺はこの会場初めて行った。

 

SEが鳴って、あ!内藤幸也氏は髪を後ろで束ねて侍すたいるだなーとか思いつつ、当然アルバム『Romancer』から、『Fuzzy Dice Ranchero』で始まると身構えた。ステージの幕にダイスが映されてたし。そしたら、違った。ぬゎんと、『Soldier song』だった。冒頭2曲が、2nd EPからって、すげーびっくり。

その後は、『Romancer』からの曲を中心に、旧曲を挟みつつ進んだ。「少し前の曲」って紹介されたのが、四半世紀ちょっと経ってたりするのでビビる…会場全員がその時間軸にいるんだけど。

 

で、『Romancer』に関しては、夏のライヴよかアルバムの世界観がドンと目の前に出現してた。もっと明確になって旅を楽しめた。

 

篠田くんは、ハモるコーラス出来るし、激しいステージ・アクションが出来るし、歴代ベーシストにない感じで今回もよかったなあ。『Justice』のフィドル・パートは今まで、JUNが「鳴ってるのを想像してね」ってジェスチャーだったのが、ベース・ソロっぽい見せ場にアレンジされてた。シュウ・サカイは、いつもながらガッキンガッキンと超合金みたいなドラムで最高だった。内藤幸也氏は、どの曲だっけな?なんかJUNに「ステージ前方に出なよ」みたいに促されて出てった光景が微笑ましかった。

 

『Sin City Pink Deville』は音源と同期で演奏して、イントロ前振りでオリジナルにはないスライド・ギターってた。そんで、どうやってイントロに入るのかと思ったら、リズム隊がブレイクするところのギターは同期の方に入ってて、そこでスライド・バーを外してたな。この曲って、ビカビカと光るネオンの中をクルージングみたいな、派手な演出の横ノリ曲で、オープニングでやった『Soldier song』との間には、曲調も詞が映し出す風景も、もうとんでもない飛距離があるんだけど、それが見事に地続きになっちゃうのがウイラードの凄いところ。1曲の中のストーリーもそうだし、アルバム単位、さらに長年のレパートリーの変遷もストーリーにしてしまうJUNのストーリーテラーぶりってやっぱすげーなーと思った35周年のライヴだった。

 

…と、考えながら終演後、新宿駅に向かって歩いたら、歌舞伎町は人をよけるのが大変で、なんだ渋谷よか混雑ひどいな!

 

 

マギーズ・ファーム野茂

2017/12/09 THE YELLOW MONKEY SUPER BIG EGG 2017@東京ドーム  

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…と、いうわけでイエモンの東京ドーム公演。続き。

中盤で早くも登場した『SUCK OF LIFE』は、間奏がけっこうあっさりだったけど、ここからけっこうアッパーなのを畳みかけ。演出もどんどん派手になってきたよ!大上段に構えた、大ぶろしきおっぴろげなスタジアム仕様のライヴをくりひろげながらも、前回のドーム公演の意味、バンド再集結の意味、今回のドームの意味を鑑みるとストイックな感じが演奏にもMCにも表れていた。それが、『ROCK STAR』から、重い意味を振り切るような意味なくただカッコいいみたいな感じになってきて、ついに『LOVE LOVE SHOW』で、ハイヒール美脚の巨大オブジェがステージ左右に生えてきてんの。それがステージを中心に大股広げてるように見えんの。さらに“世界のおねーさん”たちが花道に何十人も上がって、シリアス面の逆サイドが炸裂してた。

そんでグオーって盛り上がって、ドスンと『JAM』で着地とゆう揺さぶり方。作品としても、ヒストリー的にも、意味の塊といえる曲で本編終了した。

そこで目下の最新曲、『Horizon』…は、生演奏じゃなくてアニメーションのMVが流れて、このライヴって誰もアンコールって言ってないんだけど、これを境にアンコール扱いなのか。

アンコール4曲の最後、『悲しきASIAN BOY』で桜吹雪がドームに舞って、LEDヴィジョンに出演者クレジットが流れる中、4人は円形花道を一周して幕となった。

 

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前回の東京ドーム公演がトラウマだったと語っていたロビンは、それを克服、浄化した。

 

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エマはレスポールに加えて、フライングVもけっこう使ってたな。フライングV大好き!バンド初期はVとかRDとか使ってたんだよな。で、『MY WINDING ROAD』では、曲のテーマ、映像の演出に合わせて、電飾でビカビカするフライングVも使ってた。

 

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ヒーセはフェンダーのベースが使用頻度高くて意外だった。サンダーバードがメインだけどかなりフェンダー使ってたぞ。

 

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アニーって前回のドーム公演では、角刈りとヒゲっつうルックスで、それって当時のバンドの混沌を表してたと思うんだけど。今回はサラサラロングに戻ってた。そういえばイエモンてロビン以外、髪型変わらないな。

 

そんなこんなで、見事なスタジアムのライヴだった。5万人の聴衆で、2デイズだから10万人、あんな人からこんな人まで納得させなきゃいけない、大規模ライヴを完遂したイエモンは、来年いよいよアルバムを作るそうな。そうなんだよオリジナル・アルバムがまだなんだよ。2年間はお帰りなさいムードの中だったから、それが今回一区切りしたわけだ。真価はこれからだ。

 

 

 

 

 

 

 

ZIGGY STARDUST

ZIGGY STARDUST

 

 

マギーズ・ファーム野茂

2017/12/09 THE YELLOW MONKEY SUPER BIG EGG 2017@東京ドーム  f:id:jeffgoldsmith81:20171210164320j:plain

…と、いうわけでTHE YELLOW MONKEYの東京ドーム公演初日を観た。約17年ぶりだってよ!俺は『PUNCH DRUNKARD TOUR』のNHKコール以来なので19年ぶりだ。

場内に入ると、ステージ横のLEDヴィジョンに開演時間までのカウントダウンが。じゃあ完全オンタイムで始まるのか。そんでステージから円形に花道が伸びてて、グラウンド中央にでっかい卵が。そっか、この卵が割れてメンバー登場だな?だって卵があるとステージが死角になって大勢が観られない。

5万人を相手にして、完全に開演予定時刻ぴったしに始まる構成だから、場内暗転してから「ワイヤレスの電池切れた!近所で買って来い!」とか「本番前におしっこ済ませようようと思ったら、出るのが止まらない!」とか心配したけど、60秒前から始まった観客のカウントダウンが0になったとき、ちゃんと始まった。ドキドキさせないでよ…

巨大卵が割れて、センター・ステージで『WELCOME TO MY DOGHOUSE』が始まった。これって、そうか17年前の東京ドームでラストにやった曲なのか。次の『パール』まで演奏して、メイン・ステージへ。東京ドームで冒頭2曲のチョイスは、意味があるねこれは。たぶん。

”アリーナの似合うバンド”イエモンが、完全にスタジアムを掌握した感じのパフォーマンスで圧巻というか、安定感が凄かった。安定感が凄いって言葉おかしい気がするけど。あと、アレですね、解散前の後期の曲が、年月を経てアンセム的になってるのが良かった。外部プロデューサーを入れて試行錯誤してる辺りから、活動休止までの楽曲って、もがいてるのが歌詞にもばっちり反映してるし、痛々しくてあまり聴けなかったんだよね。それが、今となっては違う意味を持って響いててよかった。

『真珠色の革命時代』でストリングス、その後さらにコーラスとホーンも入って豪華仕様の演奏になった。秋に配信で出た『Stars』は、たしか俺Mステが最初だったんだっけな?シングルにしては地味…と思ってたところ、スタジアム公演を見据えての“地味派手”が狙いだそうで、それが見事にはまってた。テンポが、ストーンズ的なんだよね。BPM以上に、ストーンズチャーリー・ワッツのノリって貢献があるんだけど。スタジアムを揺らすのに丁度よい、幸せになるテンポ。イエモンの地味派手狙いも、成功してたな。だって、“地味派手”うんぬんの話って、ライヴ後に知ったんだもの。ライヴ最中に、「イヤホンで聴いてる気持ちと違う!」と思ったんだ。

 

あ、ああああああああああああああああああああああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!…なんか長くなってきたから今日はここまで。おしっこのくだりまで書いたから尺が伸びちゃった!っつうかそんなの存在しない話なのに。

 

 

 

Stars

Stars

 

 

マギーズ・ファーム野茂

2017/12/09 THE YELLOW MONKEY SUPER BIG EGG 2017@東京ドーム

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イエモンのライヴを観てきた!

今日はもう寝る。詳しくは跡で。寝たいけど腹減った…18時開演なので、17時に飯食ったから…

 

 

Horizon

Horizon

 

 

マギーズ・ファーム野茂

Whitesnake / Whitesnake (30th Anniversary Super Deluxe Edition)

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『サーペンス・アルバス』の30周年だってことで。『Still of the Night 』で始まるヨーロッパ盤曲順はやっぱし違和感があるなあ。ってのはまあいいとして、30年経った今でも、一番のヒット・アルバムがリリース時にはカヴァーデイル以外のレコーディング・メンバーが誰もいない!って無茶苦茶だよなあ。聞こえるのはジョン・サイクスのギターなのに、ヴィジュアル・イメージはもうヴィヴィアン・キャンベルやエイドリアン・ヴァンデンバーグで焼き付いちゃってるし。

 ライヴ音源は、日本語MCが入ってる。当時のロッキンfに、来日公演時の機材紹介が載ってたぜ!もちろん、ジョン・サイクスがいないラインアップの。このアルバム近辺の流れって、「もしレコーディング・メンバーでツアーやったら、どうアルバムがどう再現されたんだろう」ってのと、「ツアー・メンバーで1枚でもアルバム作ったらどうなったんだ?」ってのがあるんだよね。

蔵出しデモ・テープは。太ももでぺちぺちドラムとアバウトな歌みたいな状態から、完成に向けて曲が成長・発展してく様子が1トラックで辿れるってのは面白いな。ギター・ソロは、本チャンレコーディングじゃないからまとまりを気にしないで速弾きまくってる感じもある。

 

 

WHITESNAKE (DELUXE EDITION) [2CD] (30TH ANNIVERSARY)

WHITESNAKE (DELUXE EDITION) [2CD] (30TH ANNIVERSARY)